さてと。『恋と嘘』第119話 の感想です。
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前回,莉々菜とネジによる「相性が悪いことにして政府通知縁組はキャンセルすることで高崎さんとくっつけよう作戦」の合意がなされたのですが,その後日談というか新展開。
「相性が悪い」ということにしなければならない以上,ネジと莉々菜は表立って共謀することができません。なので,家の外での密談というわけですが...。
ふむ。
なかなかに難しいものだな。前回の温泉旅行をみてのとおり,政府通知制度による縁組は実にうまくいっている。両家の関係も良好ですし,双方の親が相手(ネジと莉々菜)を認めている。何よりお互いが相手のことが「好き」である(高崎さんに対する好きとは異なるけれど)。
そんな状態で「嘘」によって政府通知制度による縁組を破断しようとするってのは,言うは易し行うは難しというわけです。ネジの表情が全て物語っているわ。
この先,彼らは自分たちの縁談を壊すために「嘘」を突き通さなければならなくなる。その嘘を家族と,政府と,自分たち自身と,そして高崎さんに突き通さなければならなくなる。こりゃ簡単な事じゃありませんって。
いや,無理でしょ。なんだよその無理ゲー。
結局のところ,政府通知制度をキャンセルするとペナルティがあるという都市伝説というか,あるのか無いのかよくわからない設定に彼らは振り回されちゃっているんだよね。
本当はただ「高崎さんとネジの本当の気持ちを成就させてあげたい」ということで済むのに。
案の定,厚生省の矢嶋さんには「嘘」が通じていないわけですし。

通じない「嘘」
まあ通じるものじゃないですよね。ここで矢嶋が出てきたということは,展開的には矢嶋を「味方」につけていくということなんでしょうけれど。少なくとも「嘘」をつき続けるよりは説得力がある。
今回はそんな矢嶋さんの思い出話。

矢嶋過去話
本当は好きなのに素直になれなくて,好きな人を政府通知に寝取られた男の過去話です(酷)
まあ今回は導入部ということで,お話辞退は幼い恋の始まりを描いただけなんですけれど。
ぶっちゃけて言えば,一条さんが可愛かった。マジ可愛かった。ただそれだけです。

一条さんマジ可愛い
むう。
矢嶋は政府通知の申し子で,一条さんは政府通知じゃないご家庭のこどもだったのか...。もし一条さんが今後話しに絡むのであれば(絡むでしょうけれど),これからネジが下そうとしている道のりに対しておそらくは障壁となり,最後には味方になってくれるんですかねえ...。ちょっと微妙。
なにより,前回も申し上げたように,高崎さんの「意思」が一番の障壁になりそうですからね。高崎さんの恋心は本物だろうけれども,莉々菜の恋心を犠牲にしてまで成就させようかとすればそこはよくわからない。そこで自分の本心を捻じ曲げてでも莉々菜とネジを守ろうとする「嘘」を付く可能性はある。
そんなドロドロの「嘘」が積み重なった時,最後に「恋」がどうなるのか,私気になります。まる。
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*画像は『恋と嘘』第119話 から引用しました。