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『ぼくたちは勉強ができない』 問53. 時に隣の[x]は青く捗捗しいものである 感想

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さてと。『週刊少年ジャンプ2018年第14号』 「ぼくたちは勉強ができない」問53. 時に隣の[x]は青く捗捗しいものである の感想(ぼく勉 53話感想)です。


ぼく勉第1回人気投票の締め切りまであと1週間です。てか,最初の告知以来,どこにもその記載がないんですけれどそれでいいのかジャンプ編集部。盛り上げていこうぜ!



「ぼくたちは勉強ができない」の人気投票に参加される方にお尋ねします。ぼく勉の人気投票に何通送った(送る予定)か教えてください。*投票後RTいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。#ぼく勉 #ぼくたちは勉強ができない #ぼく勉人気投票

? ayumie (@ayumie) 2018年2月27日


というわけで,Twitter投票ですがぼく勉第1回人気投票の投票傾向調査を行っております。思っていたよりも大量投票者が多いようなので,票数は伸びるかもしれませんね。トップは3000-5000ぐらいの推移と今のところ予想。

ぼくはと言えば,YA(洋菓子ーayumie)投票協定に基づいて関城紗和子さんに人生初の複数投票を刊行いたしました。10票ですが。あとちらほらと分散してそれっぽい投票をしておきました。票数のためだけの投票というのも寂しいので,コメントをちょっぴりいれて。

まあ集計はバイトさんか,手の空いた社員さんが機械的に処理すると思うので,コメントを読んでもらえるとは思っていませんが,これはもう気分ということで。お祭りですからあまり競争心を煽らずに,純粋に楽しめばいいと思います。


...で。


人気投票が始まった1周年巻頭カラーが一応全員回,その後緒方理珠さん,古橋文乃さんときたところで今回は武元うるかさんの回と相成ったわけですが。
ちなみに来週がどうやらあしゅみー先輩回ぽいですが怠慢先生が人気投票告知以降のローテから外れますね。まあその直前が怠慢先生回だったので,いちおう一巡回しているわけなのでこれでいいのかな。



しかしまあ,高校3年生という受験生にしてはどいつもこいつも恋愛脳で困る。いいぞ,もっとやれ。



kiss


あ,はい。

ぼくはてっきり小林青年は水希さんとくっつけるつもりだったんだろうと思っていたのですが,これは意外な展開でしたね。なんつーか,突然出来上がったカップルが登場したよー,みたいな感じで。そうか,海っちと小林青年かあ。


んまあ,これはこれでお似合いのカップルにみえるので,そんな風にできましたと言われれば納得しなくもないのですが,それであれば小林青年も例の水泳大会の応援とか行っている伏線はほしかったかな...とか思わなくもなかったですけれど。

まあ例の水泳大会の敗戦処理の中でそんな風に出来上がったと言われれば,うんまあ「了解」という感じですかねえ(謎目線)



この小林,落ち着きすぎである。

というか,この小林青年の落ち着きはどうなんだろうね。すこし手慣れた感があって。これがイケメン補正というやつなんですかね。なにはともあれ,おめでとうございます。




で,本題です。

出来上がったカップルのキスシーンなんぞ見せられた暁には,おこちゃまな唯我成幸と武元うるか嬢とすれば意識せざるをえないのである。



意識しすぎ系


二人のキスの記憶も生々しい状態において,なまじ一度はうるかは自分が好きなのではないかと意識させられた関係ゆえに,さすがの朴念仁の唯我成幸にも思うところがある。

それは無論,成幸が大好きなうるかさんにとっても同様で,ましてや「成幸はキス経験がある」という記憶を否が応にも思い出さざるを得ない。ゆえにストレートど真ん中の146㎞の速球をブン投げざるを得ないわけであります。


ここ,コマの描写が面白いね。二人の座っている位置というか,間隔がね。



彷徨える着座位置


最初二人はほぼくっついて座っていたんですよ。それが少し離れた形になり,うるかの質問の後にそれがさらに広がります。それが成幸がうとうとしたときには再び密着して座っていて,意識がはっきりした時には再び距離をとって座っている。

これは現実の着座位置を表していたのかね。


実際に座っている位置には違いないんだろうけれど,コマによってその間隔が広がったり縮またたりしているのは,うるかと成幸の恋の距離感なんだろうか。探り合いの距離感というべきなのか。はっきりとコレと言明できないのですけれど,なんか心的距離との関係性を感じます。


で,ここからのうるかの行動なんですけれど。


落ち着いたもんである。

成幸が寝落ちしそうになったところから,それが現実のことなのか成幸の夢の出来事なのか,境界線をはっきりさせないコマが続きます。間違いないのは,うるかがキスの経験を問いかけた質問に対する答えを聞いた時は距離を取っていて,成幸がはっきり意識を取り戻したときは同じぐらいの距離でうるかは座っていたということです。

うるかの成幸に対するその後の冷静なやりとりといい,うるかが成幸に迫った行動は「成幸の深層心理」の中で起きた出来事のようにも見える。


一方で,最後に唇の抑えるそのしぐさからは,現実にうるかがそういう行動をとったと示唆されています。


色に出にけり...


どちらの意識視点でこの描写が描かれているのか,あえて曖昧な状態で描いていますのではっきり「これが正解」と言えないのですが,成幸がキスされると思った部分は成幸がうつろな状態で見た夢の部分,そして実際にうるかがとった行動も似たようなものだったのではないかと僕は感じました。



つまり,武元うるかさんは唯我成幸の頬に接吻しようとしたということになる。恐らくは海っちと小林青年のキスシーンによる感情の高まり,加えて海っちの「キスぐらいしちゃえ」という応援,いろんなものが重なっての衝動的な行動だったと思うのですけれどね。



Kiss?


ていうかね。

これはセーフ?アウト? 王大人!






拡大してみた。



くっついて...ない



王大人「未接触,確認!」



ギリギリくっついていない...と僕は思ったんですけれど,皆さんはいかがですかね。


てうかね。これキスしちゃっていちゃ駄目だと思うのですよ。
以前,緒方さんがもう一度キスしようとしたことがあったじゃないですか。最終的にはキスは未成立で,唯我青年に怒られていましたけれどね。



キスとは神聖なもの。軽々と行うべからず。(問30.より)


この時に唯我成幸が緒方さんに言っていたことは武元さんにも有効だと思うのですよ。


確かに緒方さんに比べれば,成幸は武元さんに対して「恋愛感情」の尺度で考えている時がありますけれど。それを差し引いても明らかに成幸の同意を得ていない行為ですから。


成幸がそういう価値基準でキスをとらえている以上,成幸が眠りこけた隙にキスをしに行くというのは「禁じ手」なわけです。実際,どういう意図かははっきりしませんが,成幸はうるかのキスを遮ろうと叫んで目を覚ましていますからね。

なので今回の武元さんのキスは「未接触」じゃないとまずいわけです。というのが僕の見解。


(追記)

少し論理的に筋道が通る解釈をすると,

うるかと成幸の距離が離れている時→実際に起きた出来事
うるかと成幸の距離が近づいている時→成幸の夢の中で起きた出来事

とするのが筋は通りますよね。

で,うるかが唇を押さえていた理由は,海っちと小林君のキスを思い出しながら「いつか自分も」と空想していた...ならば,一応それっぽい時系列が整う。

さてどうなんでしょうね。




...
......


さて。さてさて。

とはいえ,なんのかんので武元さんとの距離感は他のヒロインに比べて「恋愛対象として」描かれている感じがありますね。まあ恋のレースはまだ序盤ですから,現時点での恋愛ポイントのトップが武元さんというだけかもしれませんけれど。


そして次回はメイド喫茶...。



予告


学校が始まってしまうとさすがに予備校にも行かない成幸にあしゅみー先輩を絡ませていくのは難しい気がしますけれど,結局,メイド喫茶であしゅみー先輩にも勉強を教えるのはづづける形で進めていくんですかねえ。なまじ受験生なんであまり勉強と関係ない形でかかわっていくのは難しいと思いますが。


まずは次週のお手並み拝見といったところでしょうか。
ということで,まる。





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*画像は『週刊少年ジャンプ』2018年第14号 「ぼくたちは勉強ができない」問53,及び問30. より引用しました。

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