
さてと。第1回から相当間隔を開けての「勝手にオフレポ」第2回。
今回のゲストは再び「千葉県のYさん」,そしてもう一人,弊ブログの読者から「mickさん」のお二人をお招きし,鼎談という形となりました。
『ニセコイ』という作品が終わったことを一つの区切りとして,『ニセコイ』を読み続けてきた3人で好き勝手に語り合おうと言うこの企画のレポートです。
駄菓子菓子。
都合によりmickさんは後から合流ということで,最初はayumieと千葉県のYさんの二人による対談からスタートです。
* * *
ayumie(以下A):ども,ご無沙汰しております。お付き合いいただきありがとうございます。
千葉県のYさん(以下Y):どうぞよろしくお願いします。
A:『ニセコイ』も無事完了ということなので,早速その感想からと思ったのですが,それはmickさんが合流してからということにして,とりあえず前回のインタビュー以降のエピソードとして万里花のメインエピソード(いわゆる九州編)について伺いたいのですが。
Y:どうぞどうぞ。
『九州編について』
A:万里花の最後の決着エピソードとしての九州編,読者全体で見た場合,微妙な評価というか否定的な評価が強かった印象があるのですが,そのあたりYさん的にはどういう受け止め方なんでしょうか。
Y:九州編も万里花視点で読んで見るとそれほど変な話では無いんですよね。その後の万里花の描写や結末を踏まえると世間で言われているほど悪い話ではないと思いますし,私は結構好きです。
A:おお。そうなんですか!
Y:いろんな言われ方をしていますけれど,きちんと万里花の恋の決着をつけてくれて,その上でその後の万里花と楽のつながりまできちんと描いてくれた。そのことに満足しています。
A:なるほどー。
では細部について,いくつか伺いたいんですけれど,万里花はエピソードの最初に「楽は小野寺さんが好きだ」という事実を知っていることを告げたにも関わらず,エピソードの最後に「楽は二人の人を同時に好きになっている」と改めたじゃないですか。これについてどのように解釈されましたか?
Y:最初の時点では楽自身が気づいていない状態なので,楽を混乱させないために小野寺さんの名前を挙げたのではないでしょうか。
というのも,もし「二人の人を好きでいい」ということでいいならば,なぜ万里花ではダメなのかということになり,物語の流れとしてはややこしくなりますし,万里花自身もそういう誘導をした上で「やっぱり私じゃダメですか」とは言いたくなかったのでしょう。楽を振り向かせるに当たっては彼女なりのポリシーがあるので。
そして自分が振られたことが確定したので,「二人の人が好き」ということを告げても良いと思ったのではないでしょうか。
A:なるほどー。筋は通りますね。
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A:さて,九州編というとファンの中で「ちょっと良くわからない」事象として,本田さんや千花が散々万里花のことを妨害したにも関わらず,本田さんは最後は万里花の味方をした。千花も万里花の自立を認めた。
この「本当は最初からそうするつもりだった」という発言が,じゃあこれまで九州編で描いてきたことは何だったのかという疑問がファンにはあったと思うのですが,そのあたりYさんはどう感じられましたか。
Y:千花に関しては,万里花に対する当て付けがあったのだと思います。家をつぶしたいというのは本音でしょうが,一方で万里花も同じ目に遭わせたいと思っていたのでしょう。私は千花の最後の捨てセリフは全て本心だと思っています。
本田さんはアメリカに出発する時の会話から,万里花の幸せを無視してでも一刻も早く万里花に身体的に元気になってほしかったのだと思います。それとピンチになったら助けるつもりの発言を合わせて考えると,たまたま予想外の事態に便乗してあのタイミングで助太刀しただけで,もしかしたら治療後に万里花を助けてあげたのかもしれない。
そのタイミングで万里花が精神的に救われるのかは謎ですが。
A:なるほどー。千花については確かにそういうことなのかもしれませんね。実の母が娘に同じ目にあわせたいというのもアレですけれど,千花の姿勢としては一貫していますね。本田さんについては,万里花の身体を気遣ったというのはそうなんでしょうね,きっと。
* * *
A:僕の九州編の印象で言えば,番外編の「ヒメサマ」になぞらえた展開にしようとしたのではないかと思っているのですよ。あの番外編でもラークがマリー姫をさらいに来るわけですけれど,その構図を踏まえようとしたんじゃないかと。
ただ,そうしたエピソード構造になったのは,きっとイレギュラーだったんだと思うのですよね。「ヒメサマ」を描いたことで,これになぞらえた展開にしようとして考えた結果,当初の予定より長くなってしまったんじゃないかと思っています。
Y:「ヒメサマ」って、万里花の声を当ててる阿澄さんのリクエストで描かれた話しなんですよね。
ニセコイフェス2の「原作者に自分のキャラの話を“どんなシチュエーションでも”要望通り描いてもらえる」という景品?的なやつで、当時阿澄さんに決まった、つまり万里花の話に決まったときに担当(大槻さん)が阿澄さんに「一番難しいキャラが来た」と言っていたらしいです。
ニセコイフェス2の時点では丁度九州編の序盤で、展開に相当困っていたのでしょう。「ヒメサマ」は作られた経緯を含め結構思い入れのある話しですが、果たして本当に100%要望通りの話しを作ってもらえたのかちょっと邪推したりもしています。その「ヒメサマ」は今のところ単行本未収録なんですがどこかで収録されるのでしょか。
A:どこかで収録されると思うのですが,もう25巻ぐらいしかないですしね。
Y:最後にファンブックが出版されればそれに収録されるかもしれませんね。最終巻はただでさえページが多いですし,書下ろしやあとがきさえあるかどうか怪しいと思います。
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A:最後に,九州編で楽が扉をバターンと開けるシーンをYさんに書き換えたコラが出回ったじゃないですか(楽の頭がYになっているもの)。あれはどう思いますか?
Y:面白いですね。自分でも色々集めてみました。幽々白書のやつなんかは初めて見た時笑いました。
『第3回人気投票について』
A:話題は変わりますが,第3回エピソード投票が行われましたよね。公式でも取り上げていましたが,Yさんの大量投票がなかったということで,ネット上でも「Yさん第3回人気投票不参加」というニュースが流れたほどでしたが...。
Y:大量投票はしなかったですが,ちゃんと1票万里花に入れてますよ。感想戦でも大量投票は無かったとは言ってても、参加してないとは言ってないですし。
A:ははは...ですよねー。
Y:いつも通り送ってもよかったですが結構忙しかったこと、万里花がちょうど実質退場したことを考えると引き際としては丁度いいかなと。ファンレターや誕生日プレゼントを贈れば先生にはまだ私が万里花が好きなことは十分伝わりますから。
A:お忙しくなければいつもどおりの形で参加されていたということですね。で,結果を開いてみれば千棘1位,僅差で小野寺さん2位...。
Y:予想では小咲だと思っていたのですが,千棘ファンが今回頑張ったみたいですね。
A:ジャンプを複数購入して投票したという人物がTwitterやらブログコメントで寄せられていましたからね。やっぱりYさんの影響は大きかったのでしょうか。
Y:まあさすがに自分と同じくらい送ったという人はいないと思いますけれど,10冊単位ぐらいで投票するのはそんなに難しいことではないですからね。そういう小口複数投票が多数重なったのではないでしょうか。
A:内訳は主催者しかわからないことですけれどね。ブログコメントにも100冊単位で送ったという人が複数いましたから,そういう積み重ねが千棘1位に押し上げたのかもしれませんね。
『バレンタイン色紙プレゼント企画について』
A:そういえば,バレンタイン色紙プレゼント企画は応募されたのですか?
Y:はい。最初は最終的に手に入ればいいかなと思ってたのでオークションを考えもしましたが,それでもできることはやっておきたかったのと,万里花のエピソード投票での獲得票を参考にして当選率9割くらいになる枚数を計算したら意外と少なかったので結局応募しました。
A:おお。結構計算されて応募されているんですね。気になる結果は...?
Y:おかげさまで当たりました。
A:さすがですね!まさに確率の勝利...!
Y:面白かったのは,多分読者にヒロインがチョコをあげるという設定のイラストなんですけれど,他のヒロインは本命ぽく思えるイラストの中,万里花だけ「義理ですよ」といって楽当のドデかいチョコを傍目に小さいチョコをわたしてきてるんですよ。
さすがブレないと感心しましたが,そこは嘘でも義理の本命チョコくれよって。義理の本命って自分で言ってても意味分かんないですね(笑)
『万里花の誕生日プレゼントについて』
A:そういえば,人気投票発表の時,万里花がガラスの靴を履いていましたが,あれってやっぱりYさんが贈られたものに対するお返事ですよね。誕生日プレゼントにガラスの靴を贈るというのはどういう経緯で...?
Y:ああ,ガラスの靴はですね。昨年の万里花の誕生日の段階で,次はガラスの靴を贈ろうと考えていました。
A:おお。そんな前から考えていらっしゃったんですか。なんという壮大な計画...!ちなみに鍵は以前のものと違いますよね。いまつけていらっしゃるのは前に見せていただいた鍵ですけれど...。
Y:鍵はこれと別の業者に依頼してみて,比べてみたところ作り直したほうができが良かったので,そちらを贈らせてもらいました。ちなみにラッピングは自分で行いました。
A:まじっすか。綺麗にラッピングされていると思いましたが,まさかYさん直々とは(笑)。すごいですね。
* * *
(というところでmickさんが参加)
* * *
『最終回・物語全体を振り返って』
A:改めまして3人揃いましたので,いよいよ本会合の趣旨である『ニセコイ』最終回を終えてそれぞれ思うところを語り合いたいと思うのですが...。最終回もしくは全体を振り返って,ご覧になってどんな印象でしたかね。
Y:2学期から卒業までがダイジェストだったのは寂しさを感じましたが,書きたいことを描ききってくれたのであればわたしも満足です。
mickさん(以下M):古味先生は本当に千棘エンドにするつもりだったんですかね?どうもそうとは思えないのですが...
A:古味先生には「描きたい最後の絵」があって,それは最初から変えていないと思う。つまり,最初から千棘と楽を結びつけて終わりにするつもりだったのではないでしょうか。
ただその過程が古味先生にとってロジカルでも,少なからぬ読者にとってそうは受け止められなった印象があります。
Y:お二人は物語をロジカルに読まれていたと思うのですけれど,自分の場合,万里花視点,万里花贔屓で読んでいたので,そういうバイアスがあるのが前提ですが,万里花を選ばなかった程の想いの理由を考えると結末はどこへでも転び得ると思っていました。きっと理屈じゃないのかなと。それだけに最後の最後まで読めませんでした。
M:ただ,雑誌(CUT)のインタビューで古味先生はロジカルに描いているということと,なるべく多くの読者が納得行く結末をという言われ方をされているんですよね。
A:なので,ロジカルに読むと小野寺さんと結びついて終わりなのかな,と読んできたわけですが...。最後,楽の判断基準がこれまでの「幸せ」から「ニセコイ」に切り替わるとは想像していなかったので,見事に引っかかってしまいました。
『物語の終わり方について』
A:小野寺さんの「コクハク」までは非常に丁寧に描かれて来たのに,そこから最後一気に片付けられた印象がありますよね。
M:先ほど「最初から千棘エンドのつもりだったのだろうか」と述べたのは,物語の終わりが突然決まったために無理やり結末をそういう風に変えたようにも感じられたんですよね。
というのも,コミックの23巻から10話収録になって、話数調整をしているはずなのに、25巻が12話+増ページ(ヒメサマやあとがきが入った場合)になってかなり分厚くなる。そう考えると,最終回の時期が当初予定とは変わったのかもしれない。
Y:私ももう少し後日談に尺が割かれると思っていたので、急な感じは否めないと思います。
A:連載終了間近になって,担当が大槻さんから上野さんに交代しているんですよね。単なる妄想ですけれど,終了時期が決まったことと担当さんが交代したことには因果関係があるのかな...とか思ったりしました。
M:あの終わり方は編集さんも納得済のものだったんですかねえ。
A:「ジャンプ流」古味先生を見る限り,週1度は担当さんと打ち合わせをしているので,内容については当然担当さんは了解されていたと思いますけれどね。
M:10人いたら7~8人は違和感を抱く終わり方だったと思うのですけれど(笑)
A:想像ですが,「ニセコイ」が楽の判断基準になるなら,第1話からずっと「ニセモノの恋人関係」は描かれてきたのだから,二人が結ばれる根拠として「十分描かれてきた」と考えたのではないでしょうか。
ただ,その結果は「恋人として結ばれる」なので,読者は二人の気持ちが恋愛的に通じ合う描写に不足しているように感じてしまう。そんな表現上の錯覚みたいなものが生じやすい結末だったなと思いました。
M:先ほどの話と矛盾する印象かもしれませんが,小野寺さんのクリスマスデートで「何か」が通じたような気がする、というのは今から思えば、小野寺さんとはくっつかないというのを示していたようにも思います。
もし二人がくっつくなら、「何か」ではなく、気持ちがツウジタとか、想いがツウジタになっていたはずですから。
A:なるほどー。僕は「何か」というのは楽には知りえようもない,小野寺さんの恋心と自分の恋心の重なりを感じ取ったという意味で解釈していました。
それにしても楽はあの時「この先何があっても忘れないクリスマス」と言っていたんですが,この先,千棘とクリスマスを過ごすたびに「ああ小野寺とクリスマスイブにデートしたなあ」と思い出すのかと思うと...。
それでいいのか一条楽とか思わなくも無いですが...(笑)
M・Y:(笑)
『小野寺さんにウェディングケーキを作らせたことについて』
Y:結構残酷に思う人も多いですが,小咲なりの踏ん切りをつけた・つける行為であるなら,小咲にとっても千棘たちにとっても悔恨のないことを強調していると思いました。あのワンシーンだけなんでどうしても仮定が入ってしまいますね。
A:僕は小野寺さんと楽との間に「恋」という感情はもう一切ないのだ,ということを強調したいのではないかと思いました。小野寺さんと楽の間に「恋愛的なもの」は残さないという意味で。
M:私は「恋愛的なもの」をかき消すなら,別の表現方法もあったのではないかと感じました。こうした終わらせ方でなくてもよかったのではないかな,と。
A:ところで小野寺さんのケーキ,美味しく出来たと思いますか?(笑)
M:1年のクリスマスの時にもおいしいケーキを作ったことがありますよね。
A:あれは千棘と楽が「大人に」なっちゃったと勘違いした結果でしたよね。今回は勘違いじゃないですけれど。
ただウェディングケーキを100万回に1回の確率で美味しくできるというものとしてお出しするわけにはいかないと思うので,やはりプロのパティシエになった以上,いつでも美味しく作れるよう成長しているのではないでしょうか。
Y:そこも暗に成長したことを示しているのかな。
『小野寺さんについて』
A:春ちゃんの言葉を通じて,小野寺さんも今は「幸せ」という表現をされていましたけれど,ここはどう解釈されましたか。
Y:千棘達も小咲も今は幸せと言っているので、小咲も楽以外のいい人ができたのではないかと思いました。
A:それは考えてなかったですね。古味先生は振られたら代わりの誰かをあてがう形で物語を描いてこなかったので...。
ただ,かつての恋はもう区切りがついていて,楽に振られたヒロインはみんな先に進んでいるという意味ではそうなのかもしれないえすね。羽姉さんが結婚して妊娠していたり,万里花がお見合いを試みるようにしているが,そういう「恋の区切りが済んだ」という描写に止め,具体的な相手を描かないのが古味先生の手法なのかもしれません。
A:付け加えると,「幸せ」というキーワードは『ニセコイ』においては「恋」を象徴するキーワードとして扱われてきたので,小野寺さんにもいい人ができたということを示唆する意図はあったかもしれませんね。
M:古味先生はインタビューでキャラが勝手に動きだすというのは経験したことがないと言っていたけれど、小野寺さんは作者の思惑を超えて「生きていた」と思います。
A:小野寺さんはあまりお話がもらえない分,描かれたお話一つ一つが厚みがあったように感じますね。長らく本物の恋の象徴だっただけに,最後までそれは重厚に感じられました。ファンの贔屓目かもしれませんが。そのあたり,古味先生が記号的な当て馬として動かそうとしても,作者の思惑を超えた「生きていたキャラ」になったといえるかもしれません。
『古味先生からのメッセージ性』
A:これはYさんに伺いたいのですけれど...例の万里花のお見合いについてどう思われましたか?
Y:先生がどういう意図でやったのかによって所感が変わるので難しいところですが、私が万里花をどんな風に思っていたのかを踏まえた上でのレスポンスを本紙上でああいう表現で示してくれたと思っています。
ちなみに楽と結ばれて欲しかったのか自分の嫁にしたかったのかどちらなのかというと、どっちでもよかったです。更に言うならばこの2択以外の万里花についてのどの未来の選択肢でも別に構わないですね。
万里花がどうなってもそれを受け入れるというスタンスなので、万里花の結末にあまり固執はしていませんでした。強いて言うなら幸せになってもらいたいですが、どうやら幸せになってくれそうなので何も言うことはありません。
A:なるほど。第三者からすると,やはり古味先生からYさんへのある種の答礼的なものを感じましたね。
* * *
A:その点,僕は最終話から別のメッセージを感じ取らざるを得なくはなかったですけれど。なんというか...小野寺ファンに対して含むところがあるのかなと。小野寺さんの最後の扱いから判断して。たぶんご本人は『現実逃避』は読まれていなかったと思うのですけれど...
Y:個人的印象ですが,読んでいないと思いますね。というより編集が止めてそうな気がします。
M:直接的にファンの感想を読むのは影響を避けるためにも連載中は行わないと思いますね。関係者は読まれていたと思いますが。
A:まあ頻繁ではないですが,ご本人はともかく周辺の方が読まれている形跡ぐらいは感じ取れるという...(笑)
もし自身の作品に対する解釈や展開予想が気分を害したことはあったのであれば,意趣返し的に小野寺さんに酷な描写になった可能性はあるのかなー...と。考えすぎですかね。
M:個人の感想を読んで作品や反応を変えるということは無いと思いますよ(笑)
A:まあ常識的にはそうですけれどね。なんのかんので『ニセコイ』感想ブログはとても限られていますし,一定以上の文章量がある感想となると限られますから。
昨今,エゴサーチをしない製作者はいないと考えられる中,僕の感想を目にしたとしたら,製作者側がどう受け止めたかは気になりますね。こちらからは分からない部分ですのでね。少し気になりました。
Y:本人の解答が望めない以上、考えないか自分に都合がいいようにポジティブに解釈すればいいんじゃないかって思います。私も腫れ物扱いされていたのか感謝されていたのか、引かれていたのか面白いと思われていたのかなんて結局わからないですし。
『裏話的なものについて』
Y:裏話的なものは聞きたいですね。いつか文庫版が刊行されたら各話解説や裏話が載るだろうとか思っていました。あるいは,ファンブックがもう一度刊行されたら見られると思ったり。
A:ファンブックは一度『トクレポ』を出していますしね。この後出して,売れるでしょうか・・・?厳しいのでは。
M:ただでさえ連載が終わった漫画の最終巻は売れ行きがよくないですからねえ。
Y:暗殺教室の連載終了後のファンブックみたいな感じで出して欲しいんですけどね~
A:以前雑誌のインタビューもありましたし,連載を終えてどこかでそういう裏話的なものを語る機会が面に出ればと思います。
『ファンレターについて』
A:弊ブログの最後あたりのコメント欄でファンレターが話題になりましたが,送られたことはありますか?
Y:古味先生に直接宛てた私の感想という意味ならファンレターは一度だけ。九州編が終わった直後に送ったことがあります。
結構聞かれることの多い先生からのレスポンスですが,このファンレターのことを含めわたしのところに何か送られてきたり返事が来たりとかは今のところ特にないです。していただいたレスポンスは皆さんが見てる紙面上のことが全てです。
A:なるほど...。僕の場合,感想はブログでたっぷり書きましたからね。作者ご本人が目にしないまでも,関係者の方を通じてそういう感想の概要は耳に入っていたのではなかと思うので。
いま作品を終えて改めてファンレターを書くかというと,ちょっと書けないですね。こういう結末でしたし,先に感じたメッセージが正しければ申し訳なくて書けないです(笑)
『その他/こぼれ話』
A:そういえば例のフルオーダー色紙(9月発表予定)は応募されたのですか。
Y:はい。
なぜか私のための企画とか言われることが多いですが,似たようなことを言われていたエピソード投票のプレゼント色紙の時は普通に落選してますし公平なんじゃないですかね。
今回は先生と編集の方が任意に選べるので,その中で私のアイディアが目にとまるものであれば選ばれるでしょうし,そうでなければ弾かれるというだけでしょう。まぁ当たればラッキー程度でやったつもりですが,傍から見ると結構ガチ目に応募していましたね,あれは。
* * *
A:回収されなかった伏線?がそこそこあったと思うのですが...。
Y:楽の誕生日を秘密にしたことや,楽の母親の名前を伏せたことはイベントで大槻さんが特に深い意味はないといっていたので、そういう意味のない謎も多いのかもしれない。とはいえ,本田が万里花に本名教えたときの意味深だったシーンや楽の母親の顔が明かされなかったのは何だったのか...。
A:使わなかった伏線ということではないでしょうか。使われなかった=重要では無い伏線であるならば,放置でよいということだったんじゃないですかね。本田さんの答えに対する万里花の反応も意味深でしたけれど...
M:楽の母親の顔を隠す意味はなかったですよね。
* * *
Y:以前,丸井の『ニセコイ展』でやっていたグッズ購入者プレゼントのA賞(等身大パネル)が届いたときのことなんですけれど、梱包は万里花のパネルに透明のぷちぷちをまいただけのお粗末なもので(中は丸見え)度肝を抜かれました。宅配テロとはこういうことかと思いました。
A:え,写真ありますか?
Y:ありますよー(透明のぷちぷちで万里花が巻かれているだけで,万里花の姿は丸見え)
M・A:これは酷い...すけすけで丸見えじゃないですかー(笑)
Y:配送してくれた人もニヤニヤしているし,職場受け取りにしないで本当に良かったと思いました。
終
(お断り)
*本鼎談につきましては,コメントはできますが,基本非開示のままとします。コメント内容は読ませていただきますが,個別のお返事はいたしませんのでご承知ください。(他記事のコメント欄・Twitter等を通じてもご返事いたしません。あしからず)
*悪質なコメントには厳しく対処しますので,ご注意ください。詳しくはこちら。
*内容に応じてお答えできることは記事本文に追記するかも...しれません。(あくまで「かも」です)
*本記事を含め,『現実逃避』内のすべてのコンテンツ・コメントその他一切の転載・引用は禁止です。